JC92 グロム 日誌

2021年式 JC92 グロムの整備日誌

JC92 GROMの変更点のまとめ(2022年4月版)

2月に納車されたオレのJC92型GROM。ドレスアップ的なカスタマイズの前に、機能面で不満のある箇所のカスタマイズを進めたので、今回はそのまとめ。

シフト関連

納車直後からニュートラルに入れにくいのが気になり、以下の2点のパーツを装着した。

順序としては、まずシフトガイドを装着して良好な結果が得られず、ダメ押しでピロボールのシフトリンクを装着してみた。その結果、残念なことに大きな改善はみられなかった。

同系エンジンのモンキーやハンターカブでもニュートラルに入りにくい症状があるらしいが、こういったパーツを取り付けることで改善されるのも個体差があるようだ。

ただし、シフト時のグニャグニャした感触は消えて、少々だがカチッとしたシフトフィールになった。クラッチが軽いので、信号待ちでクラッチレバーを握り続けたとしても気にならないのは幸い。走行距離がもう少し伸びたら自然と改善するのもかもしれないので、この状態で様子を見ることにする。

ウインカーの変更

車格に比べてすいぶんと大きな印象のウインカーを、オフ車界隈ではポピュラーな"ワレンズ"に変更した。

ワレンズのウインカーセットは何種類かあるが、上のリンクのワレンズなら加工もせずGROMにポン付けできる。ケーブルの長さもジャスト。ギボシの付いたウインカーはリヤで、カプラーの付いたウインカーはフロントで使える(フロントウインカーの車体側メスカプラーは形状が違うが、刺さるように刺せば問題ない)。

フロント側の取り付けの際にヘッドライトを取り外すことになるが、ヘッドライトを固定している4本のキャップボルトの6角穴が浅いためにナメやすいので注意。このキャップボルトを緩める場合は、新品のヘキサゴンレンチ(5mm)とネジ緩め材を初めから使うことをオススメする。

リヤのウインカー交換は、ナンバーステーを取り外すことから始まる。ウインカーをガッチリ固定する前に、ナンバーステーを取り付けてみてウインカーの角度を確認する必要がある。

市販の汎用ウインカーは配線がステー内を通るが、ワレンズはステーとは別に配線を取り回す必要がある。ワレンズの電源ケーブルは細くて華奢な見た目なので、コルゲートチューブと収縮チューブで配線を取り回した。

ワレンズへの交換にはLED対応のウインカーリレーと、社外ウインカー取り付け用のベースプレートが必要となる。ウインカーリレーはモノによって正常な点滅にならないらしいので注意が必要。レビュー欄をよく見て選んで欲しい。

フロントの純正ウインカーを取り外すと大きな穴がポッカリと開くので、左右それぞれ2枚のプレートを使用して、そのプレートにウインカーを取り付ける。

本来、リヤウインカーの交換はナンバーステー内で完結するが、コルゲートチューブの取り回しをあえて見せるために、リヤウインカーの電源ケーブルを車体のシートフレーム側から通すことにした。

リヤウインカーの電源ケーブルを延長(黄色のケーブル)して、ナンバーステーの固定後にシート下で結線できるようにした。

ミラーの固定位置の調整

多くのGROMオーナーが言うように、この車両のバックミラーはとても見づらい。装着位置の問題なのか、ミラー面に映る1/3が自分の腕という状態。

社外品のミラーも試してみたがミラー面の角度調整を行う箇所の動きが緩く感じたので、純正ミラー+位置調整ステーという構成にした。

見にくさがとくに顕著な左側(クラッチレバー側)はタナックスの45mmオフセットホルダーでミラーを車両の外側に、ミラーの高さを揃えるために、右側(アクセル側)には同じくタナックスの高さ調整スペーサーを装着した。

正直なところコレでも不満が残るが、以前よりはマシ。ちなみに、右側にはアクセルワイヤーの金属製のチューブがある関係で、45mmのオフセットホルダーを直接取り付けることができない。

タンデム用ベルトの取り外し

シート形状がフラットになり、乗車位置の自由度が増したと評判のJC92グロム。だが、後ろ乗りしたときにタンデム用ベルトが気になったので取り外した。

ベルトはシート裏に2本のボルトで、フレーム固定用のフックと共締めされている。ベルトの金具がなくなるぶん、厚さ5mm程度のワッシャーを入れたほうがよさそう。

ベルトがなくなるだけで見た目がかなりスッキリしてシャープになる。また、後ろ寄りに座った際の違和感もなくなるのも目論見通り。

§

ウインカーはドレスアップ的な要素もあるが、その他は機能の改善的なカスタマイズ。パーツの取り付けや交換などはこれくらいにして、今後はオリジナルデザインのデカール制作など、見た目のカスタムを進めたい。

それにしてもGROMは楽しい。以前も描いたように125ccのバイクについては50ccに毛が生えた程度の認識だったが、どちらかというと非力な250ccという感じ。パワーはそれなりだが、車重が軽いのでアクセルを開けたときの加速は悪くない。というか必要十分な加速だ。

また、12インチホイールのGROMは直進安定性は17インチと変わらず、コーナーでは12インチらしくクルクルとよく曲がる。ハンターカブと比べると低回転でのトルクは劣るが、6000回転からの吹け上がりが気持ちよく、同じ系統のエンジンでここまで性格が変わるのかと感心してしまう。

以前乗っていたモタードのように低くて幅の広いハンドルバーに替えたいが、クラッチワイヤーやアクセルワイヤーを長いものに替えたり、ハンドルストッパーで舵角を狭める必要がありそうだ(ハンドル左右のスイッチがタンクに接触するので)。低めのハンターカブ用のハンドルバーがあれば試してみたい。