JC92 グロム 日誌

2021年式 JC92 グロムの整備日誌

近況報告

キツい業務が終わった

半年に渡る長い長い準備期間を経て、先週、オレが責任者を務める大きな業務が終わった。Instagramで確認すると9月下旬を最後に、それ以降はバイクに乗っていないようだ。責任者であるためケガや病気、感染症などで出社できなくなることは許されない。わけではないが、そういった危険から自分を遠ざけるため、10月ごろからバイクに乗る気になれなかった。

今日は長野県で過去最多の陽性者数を記録し、まだまだ気を抜ける状況ではない。キツい業務もひと段落したので、そろそろ4回目接種をしなければと考えている。

今年のキツい業務は面白かった

前回の日記の通り、今年はこのキツい業務を若い同僚と2人体制で進めた。最後のひと月ほどは2人で作業場にこもりきり、退社時間が22時を過ぎることも珍しくなかった。祝日(11/3)に進捗が気になって作業場へ行ってみると、この若い同僚が作業を進めていたということもあった。

昨年まで、この業務期間中のオレは殺し屋のような目つきをしていた。思うように進まない作業。周りから協力を得られない歯がゆさ。崩しても崩しても積み上がっていくタスク。

今年は全く違った。2人で進めることによって謎の安心感が生まれ、メディアの取材対応など、いくつかの業務をこの同僚に任せたのでオレの業務負担が軽くなった。なによりこの同僚の目もあるため、殺し屋のような目つきや態度をしなくなった。勤務時間中は機嫌よく過ごすことを心がけた。結果、メンタルが常によい状態で保たれていた。

退屈な作業はくだらない話で笑いながらこなし、一人ではできない作業は力を借り、この若い同僚に自分の知識と技術をできるだけ伝えるように心がけた。そして、予定通りに業務を完了させ、この同僚のほかにも数人の仲間を得ることができた。オレは最後の1週間でみるみる体がやせ細っていったが、終わった途端に異常なほどの食欲が出てきた。悪くない。

この半年間を振り返ると、例年のキツい業務をとても面白く感じていた。一人での業務にはない面白さ。いつしか、このキツい業務が楽しみになっていった。

キツい業務の評価

嬉しいことに、ボスからはこの業務をとてもよく評価していただいた。具体的には書かないが、この業務をこんなかたちで評価してもらえたのは今回が初めて。また、自分でも「やり切った」感があったので単純に嬉しかった。

この業務の成果

このキツい業務は数値的に評価するのが難しい。売上金額や入場者数など、明確な評価基準がないからだ。ただし、この業務を取り上げてくれるメディアが今年は目に見えて多かった。たぶん2倍以上の数だろう。

自分自身、これまでこの業務の成果をどうアピールしてよいか分からなかったが、テレビやラジオ、新聞、フリーペーパーなどのメディアへの露出をゴールとすべきだと4年目にして気がついた(遅い)。ちなみにこの成果も、若い同僚が頑張ってくれたおかげだ。

この業務が終わって

キツい業務がひと段落した途端に、またバイクに乗りたい気分になった。久しぶりの2連休(業務の期間中はほとんどの土曜日、場合によっては日曜日も出社していた)。1日目はグロム、2日目はハンターカブといった感じで、やっとバイクを楽しめる気分になった。

また、この業務を通じて若い同僚の適性も見えてきたので、我々二人でさらに広報的な業務を進めることになった。オレがいまの業務を続けられるのもあと10年程度。この若い同僚を自分の後継者とすることにした。そう思うと、不思議なことにこれからのサラリーマン生活も楽しみになってくる。