JC92 グロム 日誌

2021年式 JC92 グロムの整備日誌

AliExpressでヘルメットを購入した

中国のショッピングサイト、AliExpressでバイク用のヘルメットを購入した。


ショウエイのZ-7 ZORKのように見えるが、AliExpressなのでもちろんパチモノ。本物は6万円弱の価格で、こちらは税・送料込みで17,251円。価格相応の品質。とくに塗装面・グラフィックの質が悪いと感じた。


上は塗装面のクローズアップ。ご覧の通りのピンホールが、こんな僅かな範囲に2ヶ所も。ピンホールはこれ以外にも無数にある。グラフィック自体も本物に比べて雑な印象。ラインがよれていたり、欠けがあったり。本物と並べたらこちらがパチモノだとすぐに分かるレベル。

シールドが全開か全閉でしか固定できないのだけは本物譲り。いやそこは改善しようよ。アライみたいに無段階でシールドを固定できたらいいのにね。

あえてAliExpressでアライやショウエイのパチモノを買おうと思う皆さんに、オレからアドバイス(上から目線)。

AliExpressのパチモノメットはたいていが4種類のサイズで、M・L・XL・XXLという構成。本物のアラショーでMを被っているからといって、AliExpressでMを選んではいけない。Mサイズの本物を被っているオレは、パチメットではLサイズがジャストだった。

AliExpressのサイズは、たぶん欧米人のような小さい頭族を基準にしていると思われる。大きい頭族の日本人は、AliExpressでは普段よりワンサイズ上を選んだほうがいい。いや、ここまで読んでAliExpressでパチメットを買おうという猛者がいるのか分からないが。

サイズが合っていて塗装面やグラフィックの質の悪さに目を瞑れれば、使用感は本物とそれほど変わらない、と思う(本物と比べたわけではないので自信がない)。ベンチレーションは機能する(ような気がする)しフィット感も悪くない。そう、フィット感だけは自信を持ってイイと言える。

アレコレ書いたが、店舗で試着ができて安心の品質を求めるのなら、やはり本物を買うべき。たしかに本物の価格は高いがイイ意味で価格相応だ。中国の通販サイトでパチモノを買うのは、負ける確立の高い賭けでしかない。そしてオレはその賭けに勝った(と思ってるのは本人だけ)。

さて、そんなパチモノメットを被ってGROMちゃんと出掛けた夏の早朝。


時刻は6:11。半袖Tシャツの上にオフジャージ、さらに薄手のマウンテンパーカでちょうどよい。


上田市のシャトー・メルシャン 椀子ワイナリーの近く。一面にブドウ畑が広がる気持ちの良い場所。


空の感じを見て松本方面を目指すことにした。きまぐれで行き先を決められるのはソロツーリングのよいところ。


この時期にしては空の色が濃い。湿度が低いのだろうか。


三才山トンネル、松本トンネルを抜けて安曇野へ。そしてお気に入りの国道403号線聖高原を目指す。


気持ちのよいワインディングを楽しんで聖湖に到着。水面に映る色濃い緑が美しい。


聖湖から更埴方面へ降りる峠道の途中で。この峠道もGROMのような低排気量のバイクで走ると楽しい。


ガードレールで手前が隠れているが姥捨の棚田。奥に見えるのが長野市街。


走り足りなくて白樺湖まで足を伸ばした。標高が高いのでバイクで走るには適温。

上で紹介したパチメットは今日で2回目の使用となるが、脱着や走行中も大きな問題はない。幸いなことにフィット感はよく、前回・今回を通して頭が痛くなることはなかった。内装やシールドが本物ショウエイのものを使えれば言う事なしだが、この価格でそこまで望むのは贅沢か。

今日は6時頃に出発して13時頃に帰宅。走行距離は232km。バイクシーズンということもあるが、GROMに乗り換えてから1日あたりの走行距離が伸びた。125ccとはいえ下道では遅いと感じることはなく、さらにその軽さ(カタログ値で102kg)が疲れにくさに繋がっているのかもしれない。

新型として登場した際に感じたスタイルへの違和感も消え、いまではこのGROMがカッコいいとさえ思えるようになった。性能も不満はない。

まだまだ乗ってみたいバイクが数台あり、来年あたりに乗り換えを考えている状態だが、もしかしたら、このGROMちゃんとは長い付き合いになるのかも。