JC92 グロム 日誌

2021年式 JC92 グロムの整備日誌

GROMの慣らし運転がほぼ完了

先月納車されたGROMの慣らし運転がほぼ完了した。メーカーから強い指示があるわけではないが、タイヤもブレーキパッドも新品だし、念のため5,000rpm以下で500km程度走った。

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5,000rpmまではフラットなエンジン特性でスルスルと回る印象。だが6,000rpmあたりからグワッと来るのが楽しい。奥様が乗っているハンターカブとはまったく違う特性だ。上の写真は国道18号線の旧道。峠道を楽しむつもりで来てみたが、雪解け直後のせいか路面に砂や小石が浮いていてまともに走る気になれず。

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ニュートラルが出しにくいのは相変わらず。Gクラフト製のシフトガイドを取り付けてみるも、多少カッチリした操作感になったくらいで大きな効果はなかった。キタコ製のシフトリンクも調達してあるので、時期を見て取り付けてみるつもり。

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自宅周辺は日によって20度近くまで気温が上がるようになった。昨年からバイクカバーをかけて冬眠させていたハンターカブを引っ張り出してみる。4ヶ月以上動かしてなかったのでチェーンやブレーキディスクが錆びているのではないかと思ったが、全くそんなことはなく、ホコリが目につくくらいだった。

奥様は来月から本格的に乗るそうで、その前にメンテをしておくことに。水洗いとオイル交換、チェーンへの注油をしていつでも乗り出せるようにしておいた。

チェーンへの注油といえば、下の写真のような簡易的なメンテスタンドを購入した。
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Amazonで3,000円ほど。上部にL字型のステー、下部に丸いスタンドベースが付いている。本体を捻ることで全長が伸び縮みするので、純正のサイドスタンドと併用することでセンタースタンドのようにリヤタイヤを浮かすことができる。

これを使うと、センタースタンドのないGROMでも快適にチェーンメンテが行える。まだ路面の融雪剤(塩化ナトリウム。いわゆる塩)が気になるこの時期。錆びやすいチェーンはマメに注油したい。

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上の写真のように、純正のサイドスタンドの下に木材などを敷いておくと、苦労せず後輪を上げることができる。GROMもボディの汚れをフクピカタイプのクリーナーで拭き取っておいた。当たり前の話だが、汚れたバイクよりもキレイなバイクのほうが乗っていて楽しい。

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GROMはこの角度から見るのがカッコイイと思う。黒いエンジンにゴールドのフォークが映える。

グロム JC92 を購入した

仕事が忙しい時期になるとバイクにほとんど乗れなくなるのと、夏のDaytonaの熱さ(ニーグリップする膝の側面が真っ赤になるほど)、そして決定的だった冷却水のポンプの故障により、Daytonaから別のバイクに乗り換えることにした。

奥様用のハンターカブが125ccのわりによく走るので、この際オレも125ccメインでいくことに。購入候補はAprilia RX125と新型GROMの2台。

RX125は群馬県バイク屋さんに試乗車があり、そこで数年前のRXに乗ることができた。大柄な車体と、軽々と速度3桁km/hに届くエンジン。悪くない。が、オレの求める感じではなかった。ハンターカブのような低速トルクがたっぷりしてるエンジンが好みなのだと、RXに乗ってあらためて自覚した。

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新型GROMについては、初見ではあまりいい印象ではなかった。スタイルはモビルスーツっぽい2型が好み。だが、YouTubeやバイク系のメディアでは5速化されたエンジンの評判がとてもいい。エンジンもハンターカブと同じ系統だし、なにより軽い車体は魅力的だ。

そんなこともあり、同じく今年モデルから5速化されたモンキーをレンタルで乗ってみた。GROMとは細かいディメンションは異なるが、エンジンの仕様はほぼ同じはず。小さな車体のわりに高速域でも安定していて、三才山トンネルの登りも問題なく走りきれる。

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新車バイクの納期遅延が日常化していたこともあり、とりあえず行きつけのバイク屋さんでシルバーのGROMを注文したのが2021年11月7日。そして、お店に入荷したのは2022年2月11日だった。

2月に入ってから雪が降ったり寒かったりで、今回はお店から自宅までGROMを陸送してもらった。そのトラックに下取りとして売却するDaytonaを載せて納車は完了。ハンターカブですでにファミバイ特約に契約していたので、任意保険の手続きをする必要もない。

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納車された日は勤務日(ただしテレワーク)だったので、GROMに真新しいバイクカバーをかけて週末まで待つことに。

そして、予報では気温10度に届きそうな快晴の休日。今シーズン初の冬装備でGROMで出かける。

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12インチタイヤの小柄な車体。が、15分も乗っていると慣れてくる。車体の軽さ、足つきの良さで緊張感はまるでない。今日の課題はブレーキの当たり出しとタイヤの慣らし。エンジンは5000回転を上限とした。

実際に走らせてみて分かったが、GROMのエンジンはハンターカブやモンキーとは特性が違うようだ。低回転トルクモリモリ型ではなく、スルスルと上まで回る高回転型な感じがする。国道をメインに、流れに合わせて各ギアをまんべんなく使う。

ここからは気になった点。

まずはニュートラルが出しにくい。1速と2速のあいだにあるはずのニュートラルがなかなか出せない。信号待ちでカチャカチャやっているうちに信号が青に変わる。これは長く伸びたギアシャフトのたわみが原因らしい。対策パーツはすでに調達済みなので、期を見て取り付けようと思う。

次に泥跳ねがヒドい。水たまりなどではなく、道路上のわずかな雪解け水をまたぐだけで車体が盛大に汚れる。これはガマンするしかないか。

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最後に。チェーンのメンテがやりにくい。タイヤが小径なのと、リヤのインナーフェンダー一体式のチェーンカバーが邪魔で、上の段のチェーンにアクセスすることができない。これはメンテスタンドでも購入してみようと思う。

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車格に対して妙に立派なウインカー。初代や2代目のGROMと共通っぽい。いまっぽい細長いものか、軽くて小さなワレンズに変更したいところ。

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各所で言われているようにミラーでの後方確認がしずらい。ミラー本体を車体の外側にオフセットさせるか、社外品に交換したいところ。

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いろいろと書いたが、125ccというクラスを超えた装備や車体の作りで、満足度は高いバイクだ。距離500kmまでは5000回転縛りを続けて、丁寧な慣らし運転をしようと思う。

ドライブチェーンを交換

デイトナを購入してからずっと気になっていたこのサビサビのチェーン。サビているだけでなく、部分的に伸びているので走行中にジャラジャラとうるさい。バイク用品店で見積もってもらったところ、ゴールドチェーンの場合は工賃込みで35,000円ほどだった。もちろんまっとうな金額だとは思うが、チェーンの交換に35,000円か……。少し躊躇する金額だ。
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試しに車載のフックレンチを使ってみると、メンテスタンドなどを使わなくてもチェーンの調整ができることが分かった(チェーン素人)。そして、オークションサイトにはこのT595にジャストなコマ数(108リンク)で、しかもジョイント用クリップ付属で売られている。これならチェーンカッターやかしめ工具などは必要なさそう。というわけで早速購入。送料込みで14,000円ほどだった。ちなみに110リンクのゴールドのメーカー希望小売価格は税込み19,965円。
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落札したのがお盆休み直前だったので、商品が届いたのはお盆休み開けだった。そして休日、さっそくチェーンガードなどを取り外すところからチェーン交換作業を始める。
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古いチェーンはカシメジョイントだった。チェーンカッターなどはないのでグラインダーでピンを削ってみる。ある程度ピンを削ればアウタープレートが外れるかと思っていたが、まったく外れる気配はない(チェーン素人)。
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方針を変更してチェーンのアウタープレートをグラインダーで切断する。チェーンカッターなどはないので。オモテ側のプレートは比較的カンタンに切断できたが、ウラ側(向こう側)のアウタープレートを切断しようとすると、グラインダーがガッツンガツンとハネる。これがキックバックというヤツか。もう死ぬかもしれないと覚悟をしつつ、オモテ・ウラのアウタープレートを無事にブッた切った。
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ここからは足回りのクリーニング。ドリブンスプロケットにはガッチガチに固まったチェーンルブ。
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チェーンがダルダルのまま走行していたので、スイングアームの一部が削れていた。チェーンスライダーが摩滅していたのも削れた原因か。
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ドライブスプロケット。以前に一度クリーニングしたので比較的キレイだ。
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パークリをまるまる1本使用して、足回りの汚れを落とした。この日初めて気がついたが、T595にはサンスター製のドリブンスプロケットが装着されていた。
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せっかくの新品チェーンを汚さないように、スプロケの歯をひとつひとつ丁寧に磨く。
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新品のチェーンを取り付ける。下の写真でピンの頭がツライチになっているのが、ジョイント用のコマ。このあとウォーターポンププライヤー(前日にアストロプロダクツで購入しておいた)でオモテ・ウラのアウタープレートを挟んで少しずつ押し込んでゆく。手の力だけでイケるのか心配だったが、どうにかなった。プライヤーバンザイ。
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固定用クリップをカチッとはめてチェーンの連結作業は完了。
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続けてチェーンのたるみ調整もおこなった。
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チェーンガードなどの周辺パーツを取り付けて作業は完了。
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ゴールドチェーンが眩しい。が、以前乗っていたバイクに取り付けたアールケーのゴールドチェーンのほうが、明るいゴールドでビカビカしていた。このDIDのゴールドチェーンは沈んだゴールドで、ローラーがスチールカラーということもあり、テンションはアールケーの7割ほど。が、チェーン交換費用はアールケーの5割ほどなので悪くない。
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さっそく走り出してみる。高速道路でも走ってみたか、チェーンのジャラジャラの音しないのは実に気持ちがイイ。エンジンのメカノイズがよく聞こえるようになった。
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気のせいかエンジンをかけていない状態での押し引きも軽くなったような気がする。
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近々車検なので、オイル交換がしやすいように(カウルの脱着料金がかからないように)アンダーカウルを外しておいた。が、あとになってアンダーカウルを外す必要もなかったのではと気がつく。
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チェーン自体も新しくなったが、スプロケがキレイになったのも嬉しい。この機会にキレイにしてよかった。
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デイトナ購入をして以来、チェーンが汚すぎてチェーンメンテをする気になれなかったが、これならチェーンメンテで満足感を得ることもできそうだ。
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シングルシートカウルの装着

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デイトナ T595用のシングルシートカウルをヤフオク経由で手に入れた。程度はまずまず。大きなキズも欠品した部品もなく、このまま取り付けられることができるコンディション。

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取り付けはタンデムシートと入れ替えるだけ。純正だけあって色味は問題ない。が、シートカウル本体との隙間が少し大きいか。

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とはいえ、シングルシートカウルを取り付けたことで、女性的なボディラインのデイトナにスパルタンさ、ストイックさが加わった気がする。

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シングルシートカウルは、デイトナ本体を手に入れたときから欲しかったパーツ。タンデムシートが使えなくなるので機能は退化するが、デイトナは機能云々を語るバイクではなく、やはり特徴的なデザインが一番に語られるべきバイクだ。

そして、デイトナはシングルシートカウルを付けてこそ、完成されたデザインとなる。ような気がする。

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とにかく、デイトナの魅力がさらに高まった。デイトナを眺めながら飲むコーヒーが、さらに旨くなりそうだ。

週末ショートツーリング

この週末は天気が良かったので、土日ともにデイトナに乗ることができた。土曜日は正午前から乗り始めて聖湖まで。最高気温は25度くらいだったろうか。本来は過ごしやすいはずだが、デイトナのエンジンの排熱が熱く感じた。

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日曜日は早朝から。交通量の少ない国道を走りたかったので、とりあえず18号線で軽井沢まで。気温が低かったのでエンジンの熱も気にならず、バイクの調子もよかった。

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ウェアのジッパーでタンク後部が傷つくので、タンクパッド代わりのデカールを貼ってみた。

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土日の合計で230kmほど走り、走行中のエンジン停止は1回のみ。ひどいときは1日で10回以上発生したこともあったので、この程度であれば許せる。もちろん完全に治るのが一番だが、ウェブではこの車種で同様の不具合があったという情報も見つからず。まだまだ様子見というところ。

ヘルメットの内装を厚いものに交換した

デイトナ T595には、ジェットヘルメット+コンペシールドの組み合わせで被っている。昔、なにかの雑誌で見た写真、ビッグバイクにコンペシールドのジェットヘルメットで乗っている写真がカッコよくて、自分もこのスタイルをやってみたかったのだ。

ところが、ジェット型ゆえに仕方のないことだが風切り音が大きい。というか、顎のあたりから入ってくる風が耳をソヨソヨと撫でる。頭を振るとヘルメットがグラつく。ヘルメットの左右方向が緩いのだ。

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そんなわけでメットの内装を厚いものに替えることにした。メット本体は72 Jamというメーカーのもので、同じメーカーから調整用のチークパッドがリリースされている。

メットのサイズはF(フリー)で、標準装備は20mmの厚さのチークパッド。これを35mmという厚さのチークパッドに替える。

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上の写真の左が20mm、右が35mm。数値以上に厚く見える。

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35mmの内装を取り付けた。被ってみるとフィット感はよくなったが、頭をメットに入れるのが少し難しくなった。シールドが固定式なので、メガネをかけたままメットを被る必要があるが、チークパッドが厚くなったため被るときにメガネがズレる。被ったあとで指でメガネの角度や位置を調整するのが少し面倒だ。

実際に走行してみると、風切り音はだいぶマシになった。ソヨソヨと風が耳を撫でることもない。

ジェットヘルメット+コンペシールドはスマートでカッコイイので、被り方のコツをなんとか掴みたい。

早朝バイク

午前6時前に出発して約3時間半、国道メインでデイトナに乗ってきた。出掛けるときはドンヨリとしていたので、標高の低い上田市方面を目指す。

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目覚めてから何も口にしていなかったので、コンビニでホットコーヒーを飲む。

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アンダーカウルを取り付けて、リヤウインカーも交換したので、自分のバイクなのについ見とれてしまう。デイトナはいいバイクだ。

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今日は110kmの距離を走って帰宅。いつもの「走行中のエンジン停止」の症状は、今日は一度も出なかった。調子のよいときと悪いときのアルゴリズムでもあるのだろうか?

ところで、今日はクラッチケーブルを張り方向に調整した。こないだ、1速に入れた状態でクラッチを切ってセルを回したときに、クラッチレバーを完全に引いても半クラ気味なことに気がついたからだ。

調整したせいか、これまで信号待ちでニュートラルに入れにくかったのが、今日は入れやすかったような気がする。