デイトナを購入してからずっと気になっていたこのサビサビのチェーン。サビているだけでなく、部分的に伸びているので走行中にジャラジャラとうるさい。バイク用品店で見積もってもらったところ、ゴールドチェーンの場合は工賃込みで35,000円ほどだった。もちろんまっとうな金額だとは思うが、チェーンの交換に35,000円か……。少し躊躇する金額だ。
試しに車載のフックレンチを使ってみると、メンテスタンドなどを使わなくてもチェーンの調整ができることが分かった(チェーン素人)。そして、オークションサイトにはこのT595にジャストなコマ数(108リンク)で、しかもジョイント用クリップ付属で売られている。これならチェーンカッターやかしめ工具などは必要なさそう。というわけで早速購入。送料込みで14,000円ほどだった。ちなみに110リンクのゴールドのメーカー希望小売価格は税込み19,965円。
落札したのがお盆休み直前だったので、商品が届いたのはお盆休み開けだった。そして休日、さっそくチェーンガードなどを取り外すところからチェーン交換作業を始める。
古いチェーンはカシメジョイントだった。チェーンカッターなどはないのでグラインダーでピンを削ってみる。ある程度ピンを削ればアウタープレートが外れるかと思っていたが、まったく外れる気配はない(チェーン素人)。
方針を変更してチェーンのアウタープレートをグラインダーで切断する。チェーンカッターなどはないので。オモテ側のプレートは比較的カンタンに切断できたが、ウラ側(向こう側)のアウタープレートを切断しようとすると、グラインダーがガッツンガツンとハネる。これがキックバックというヤツか。もう死ぬかもしれないと覚悟をしつつ、オモテ・ウラのアウタープレートを無事にブッた切った。
ここからは足回りのクリーニング。ドリブンスプロケットにはガッチガチに固まったチェーンルブ。
チェーンがダルダルのまま走行していたので、スイングアームの一部が削れていた。チェーンスライダーが摩滅していたのも削れた原因か。
ドライブスプロケット。以前に一度クリーニングしたので比較的キレイだ。
パークリをまるまる1本使用して、足回りの汚れを落とした。この日初めて気がついたが、T595にはサンスター製のドリブンスプロケットが装着されていた。
せっかくの新品チェーンを汚さないように、スプロケの歯をひとつひとつ丁寧に磨く。
新品のチェーンを取り付ける。下の写真でピンの頭がツライチになっているのが、ジョイント用のコマ。このあとウォーターポンププライヤー(前日にアストロプロダクツで購入しておいた)でオモテ・ウラのアウタープレートを挟んで少しずつ押し込んでゆく。手の力だけでイケるのか心配だったが、どうにかなった。プライヤーバンザイ。
固定用クリップをカチッとはめてチェーンの連結作業は完了。
続けてチェーンのたるみ調整もおこなった。
チェーンガードなどの周辺パーツを取り付けて作業は完了。
ゴールドチェーンが眩しい。が、以前乗っていたバイクに取り付けたアールケーのゴールドチェーンのほうが、明るいゴールドでビカビカしていた。このDIDのゴールドチェーンは沈んだゴールドで、ローラーがスチールカラーということもあり、テンションはアールケーの7割ほど。が、チェーン交換費用はアールケーの5割ほどなので悪くない。
さっそく走り出してみる。高速道路でも走ってみたか、チェーンのジャラジャラの音しないのは実に気持ちがイイ。エンジンのメカノイズがよく聞こえるようになった。
気のせいかエンジンをかけていない状態での押し引きも軽くなったような気がする。
近々車検なので、オイル交換がしやすいように(カウルの脱着料金がかからないように)アンダーカウルを外しておいた。が、あとになってアンダーカウルを外す必要もなかったのではと気がつく。
チェーン自体も新しくなったが、スプロケがキレイになったのも嬉しい。この機会にキレイにしてよかった。
デイトナ購入をして以来、チェーンが汚すぎてチェーンメンテをする気になれなかったが、これならチェーンメンテで満足感を得ることもできそうだ。