衝撃の光景
ヤフオクで購入したDaytona T595を受け取った日の夜。家の外からかすかに「ゴン」という音が聞こえた。が、その日は風があったので、壁に立てかけてあった何かが倒れたのだろうと、それほど気にしていなかった。いや、雨が降っていたし夜だったし、正直見に行くのが面倒だった。
そして翌日の朝。玄関を出てみると、あるはずのDaytonaがない。お?と思い近寄ってみるとハンターカブの向こう側に、バイクカバーがかかったまま倒れている衝撃的なDaytonaの姿が。その瞬間に理解した。
昨日は雨が降るほどの気温で、冬にしては暖かかった。停めたDaytonaのスタンドは土の上。雨と温かい気温で柔らかくなった地面ではバイクの重さに耐えられず、スタンドがめり込んで倒れたのだろう。それにしても厄介な場所で倒れた。自宅の壁ぎわで、バイクを起こすために体を入れるスペースがほぼない。相手は200㎏を超える巨体。ひとりで起こせるだろうか?
そして腰を痛めた
悩んでいても仕方ない。どうにか起こすしかない。壁ぎわのスペースに立ち、不自然な姿勢で倒れているDaytonaを引っ張り起こそうとする。
そのとき、腰から「ボキッ」という音がハッキリ聞こえた。終わった。すべてが終わった。始まってもいないうちから終わった。不自然な姿勢で重いバイクを起こそうとして、腰を痛めた。歩けないことはないが、今日はもう、というか腰が治るまでバイクを起こすことなどできない。
この日はDaytonaを起こすことを諦め、同僚のバイク乗り二人にヘルプを求めた。週末に自宅へ来てもらい、二人がかりで起こしてもらうことに。納車翌日から波乱万丈のDaytonaだった。